5日目「もう、あの日には戻れない………」

俺「ああ、そうさ…。確かに勝手に32ビットになってしまったことに関しては、俺が悪かったよ…。まだ、若かった…、そうさ、若かったんだ。いまさら悔いはないさ。やるだけのことはやったんだ…。後悔はしていないよ!
PC「嘘よ! 後悔していないはずがないわ。私には分かる。口先では後悔していないというけれど、そういうときのあなたっていつだってそう。本音とは逆さのことを言うの! 本当は……………後悔しているんでしょう?
俺「していないさ!!! 断じてしていない!!
PC「嘘!!
俺「嘘じゃない。してない!!
PC「絶対に嘘!!!! だったらこれからどうするつもりなのよ? 32ビットになってしまった今、もはやBIOSの力を借りることはできないということくらい、あなただって十分に分かってるはずでしょ。それなのに………それなのに………BIOSの力を借りずにどうやって文字列を出力しようというの? 答えて!!! さぁ、答えてよ!!!
俺「点を、点を打ち続けるんだ…。それしかない…」
PC「あなたって……、ホント馬鹿よね……………」
 というわけで、今日はこの文字列表示が大きな問題だ(前置き長げぇ〜よ)。16ビットまではBIOSを使うことで簡単に文字を表示することができたが、32ビットになってしまった今、もうBIOSは使えない。だから自力でVRAMに点を打ちながら「A」という文字を作るしかないのだ。なんともメンドクサイ。
 ただ、本書にはすでに著者がOSASKで使っていたアルファベットのフォントが用意されており、それを利用することでとりあえずA-Z、a-z、0-9、etc...のフォント使うことができる。よって新しくフォントをイチイチ作る必要はない。なんてユーザーフレンドリーな本なんだろう。良く出来ている。もしかしたらプロデューサー辺りにドラクエ堀井雄二氏をお招きしているのかもしれない。さすがはOSASKの開発者だ。どんなに読者が内容につまずいたとしても「ああ、ゆうしゃ はりぼて よ。しんでしまうとはなさけない…」という言葉をかけて励ましてくれるに違いない。
 ということで、このフォントを利用して、文字列を出力する関数を作ったわけだ。さらに、動かないわけだけど、マウスも表示させてみた(動かないけどね)。要するに絵が表示できるわけだから基本的に静止画だったらなんだってOKだ。無問題だ。世界初、静止画OSの完成だ。静止画だけを延々と表示します。それだけです(いらね)。ただ、まぁこれはこれで結構な進歩だと思う。ぜひ見ていってくれ。→本当に30日でOSが出来上がるのかを試してみるページ(5日目)
 さて、ここまで結構とんとん拍子に進んできたが、どうやら6日目以降かなり難しそうな内容が続いている。正直ちょっとヤバイ。IDTやらGDTやら、セグメンテーションやらページングやらなんかワケワカラン単語が山ほどでちょっと困惑している。ちゃんと進めるのだろうか…。
 乞うご期待!